歯ぎしりとは
上下の歯が不必要に接触している状態のこと
歯ぎしりはブラキシズム(Bruxism)とも呼ばれております。
寝ている時に起こる場合は睡眠時ブラキシズムと呼ばれ、目覚めている時に起こる場合は覚醒時ブラキシズムと呼ばれております。
歯ぎしりは、主に以下の3種類に分けられます。
- 歯のこすり合わせ(グラインディング)
一般に歯ぎしりといわれるもので、強い力で上下の歯をこすり合わせる症状です。 - 歯の噛みしめ(クレンチング)
音はほぼ聞こえませんが、強い力で歯をくいしばる症状です。 - 歯を鳴らす(タッピング)
カチカチやカチンカチンと上下の歯をぶつける症状です。
歯ぎしりをする理由
歯ぎしりは、日本人のおよそ70%の方が経験しているといわれており、多くの人が自覚していないことが分かってきております。
歯ぎしりの原因は、歯並びや噛み合わせの悪さが原因と考えられておりましたが、最近ではストレスなどの様々な要因が原因といわれております。
どのようなメカニズムで歯ぎしりが起こるのか明らかにされてはおりませんが、飲酒やストレスなどで眠りが浅いときに歯ぎしりが起こりやすいようです。
また、逆流性食道炎も歯ぎしりと関係があるといわれております。
歯ぎしりチェック
歯ぎしりは顎関節症の原因としても報告されております。顎関節症になると口の開閉がスムーズに行えなくなるため、食事や体調にも影響を及ぼします。
またアメリカのスタンフォード大学などによる調査では、睡眠時無呼吸症候群と関連があることも指摘されております。
以下に歯ぎしりの傾向がないか簡単なチェック項目を挙げておりますので、ひとつでも該当する場合は常習になっている可能性がありますので、かかりつけ医に相談するようにしましょう。
- 朝起きたときに顎や頬の筋肉がこわばっていることがある。
- 食事の際に口が開けにくいことがある。
- 気づくと上下の歯を当てていたり、歯を食いしばったりしていることがある。
- 頬や舌に歯を押しつけたような跡が残っている。
- 家族や友人などから、年に2回以上歯ぎしりを指摘されたことがある。
- 歯の根元が削れている。
- 詰め物がよく取れたり、割れたりすることがある。
- 知覚過敏の歯が多い。
- 下の歯の内側の歯肉に骨が盛り上がっているところがある。
- 亀裂のある歯が多い。