歯医者さんの院内

更新日2022.05.17

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全国の歯医者さんの数

全国にある歯科医院の数は、平成26年10月1日時点で68,592施設ありました。

全国の歯科医師の人数は103,972人。大きな病院内にある歯科医院も含めますが、1施設当たり1.5人いる計算です。
(厚生労働省の医療施設動態調査歯科医師届出調査より)

全国の歯医者さんは、コンビニエンスストアよりも数が多いです。

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清潔感のある院内

歯医者さんにはいろいろな設備があります。必ずしも全ての設備があるということではありませんが、主に使われているものを挙げておきます。

「受付」

患者が最初に訪ねる窓口。来院患者の対応や電話対応、カルテ作成、保険診療手続き、会計などを行います。

「待合室」

診療の順番や手続きなどを待つための場所。待ち時間を快適に過ごしてもらうため、各医院で様々な工夫をしています。

「診療室」

主に歯の診療を行う場所。プライバシーを考慮し、診療台(ユニット)ごとに区切られている。診療に使用する道具だけでなく、診療の様子が見れるモニターを配置してあるところもあります。

「レントゲン室」

歯の検査や治療をするためにレントゲン撮影を行う場所。永久歯に比べ、乳歯の虫歯は見つけることが困難なため、小児に使用する場合が多いです。

「パウダールーム」

お化粧直しや、ブラッシングをしたりする場所。歯を磨き忘れたり、診療後にお化粧直しができます。トイレとは別に設けてあるところもあります。

「キッズルーム」

一時的に小さな子供を預けておける場所。絵本やおもちゃなど、子供が楽しめるように配慮されています。診療中に子供を預けたり、待ち時間に利用したりできますが、歯医者さんごとに利用方法は異なりますので確認してください。

「カウンセリングルーム」

患者の疑問に応えたり、医師が診療の説明など、患者と医師とのコミュニケーションを図る場所。歯の相談や悩み、費用のことなども聞くことができるプライバシーが守られた空間です。

「技工室」

かぶせ物や詰め物、入れ歯などを製作する場所。歯科技工士が常勤している医院であれば、調整や修理もその日のうちにできる場合があります。

「消毒室」

診療で使われる器材や道具を消毒、滅菌する場所。口内を扱う器具や道具のため、入念な洗浄、殺菌を行います。各医院とも感染が起こらないように細心の注意を払っています。

「ミーティングルーム」

院長から歯科衛生士、歯科助手などが集まり、意見交換や歯科医療発展のためのミーティングを行う場所。一般者向けにセミナーを開催したり、院内研修会など用途は様々あります。

院内にある道具や機械
「モニター(ディスプレイ)」

診療の内容をわかりやすく説明するために映し出したり、治療の様子を見ることができます。カウンセリングルームや診療台に取り付けてあることもあります。

「ユニット」

歯科治療を行うために必要なイスです。器具を設置できるテーブルや、スピットン、口腔内を照らすライトなど数多くの機能が備わっています。足の操作でイスがリクライニングするなど、歯科医師が診療しやすい環境が整っています。

「スケーラー」

歯根面から「歯石」を取る道具です。歯科医師や歯科衛生士が使います。スケーラーの種類には、手動で使うハンドスケーラーと超音波で歯石を除去する超音波スケーラーがあります。

「タービン」

歯を削るための道具です。先端が高速で回転し、歯を削っていきます。削る際に歯とタービン先端が当たると非常に高い音を出すため、この音が苦手な方もいると思います。

「エアフロー」

通常のクリーニングでは落としにくい頑固な汚れを取り除くための道具です。水と超微細なパウダー(塩の粒子)をウォータースプレーで吹き付けて、歯の表面の汚れを取り除きます。

「滅菌器」

スケーラーやタービンなど歯の治療に使われた道具を滅菌処理できる機械です。オートクレープ(高圧蒸気)でウイルスや細菌の感染を予防します。

「滅菌バッグ」

確実な滅菌、長期の無菌保存が可能な滅菌包装材料です。滅菌バッグには小さな繊維の隙間があり、その隙間を滅菌器の蒸気が器具まで届き、内部の器具が滅菌される仕組みです。滅菌終了後はバッグが密閉されるため、滅菌状態が保てます。

「注射器」

麻酔をするために使用する道具です。昔は麻酔を打つときに痛みが伴いましたが、現在ではコンピューター制御で極めて細い針を使用しているため、ほとんど痛みがありません。また針のない注射器(麻酔薬を噴射するタイプ)もあります。

「セレック」

コンピュータ制御によって歯の修復物(詰め物や被せ物など)を設計・加工・作製するシステムです。最先端の3D光学カメラを使用してスキャン(撮影)し、コンピュータの3D画面上において修復物を設計します。その後ミリングマシン(切削加工機)がデータを基にセラミック材料を削り出し作製します。

「歯科用CT」

歯のレントゲン写真を撮影した際に、3D(三次元)の立体画像の写真を撮影することができる機械です。主にインプラント治療の術前検査においてよく撮影されます。立体画像のため、細部まで正確な情報が得られます。

「レーザー治療器」

歯肉の切除や切開、歯肉の炎症緩和、口内炎の治療、歯内治療、歯質の強化など様々な治療への応用が可能な機器です。レーザー治療器は組織に照射したレーザー光が吸収され熱エネルギーとなった時に起こる蒸散作用(蒸発熱)を治療に応用した治療方法です。レーザー光を照射した部分にのみ作用することから、安全で痛みの少ない治療が可能です。

「口腔内カメラ」

口腔内の状態を撮影するための機器です。患者自身が口腔内の状態を直接見るためにカメラを利用して画像をモニタに映し出します。患者と症状や治療の様子を確認しながら進められます。

「生体(患者)モニター」

診療中の患者の状態をモニタリングすることができる機器です。歯科治療中に、麻酔や治療時間が長いと全身的な管理が必要です。血圧・SpO2・ECG等を継続してモニタリングでき、診療中の高齢者の事故を未然に防ぐこともできます。

「シロナソアナライザー」

下あごの噛み合わせに特化し状態を検査する装置です。矯正歯科や歯科口腔外科で使われます。口を閉じている状態だけでなく実際の発音、咀嚼をしている状態を計測・記録・分析することができます。

「インプランター」

インプラントを患者の顎の骨に埋め込む為の機械です。ドリルの回転数や回転速度にムラが出ずにインプラントの埋め込みを行う事ができるため、非常に迅速かつ正確にインプラントを顎の骨に埋め込む事が可能です。

「唾液検査キット」

唾液を採取し、唾液の状態を検査(サリバテスト)するためのキットです。虫歯のできやすい原因を調べ、予防につなげることや歯周病リスクを調べることもできます。

「歯科用サクション」

診療中に患者の口腔内に溜まる唾液、血液、エアータービンの注水などを、即時に吸引排除することを目的とした機器です。口腔外バキュームとも呼ばれています。

「超音波洗浄機」

使用した器具を洗浄、消毒する機器です。通常の洗浄では落としきれない細かい汚れを取るために使用します。汚れが付着した状態では十分な滅菌が行えないためです。

「ルーペ」

診療の際に手元をより見やすくするための道具です。ライトを取り付ければ、マージン部や根管に影ができにくく、より一層視野が明るく見やすくなります。

他にも患者の治療の助けとなる道具や機械はたくさんあります。また院内には治療の器具だけでなく、安心して治療に専念できる環境が整えられています。

まとめ

歯医者さんの目的は、虫歯や歯周病の治療や予防、歯をきれいな状態にすることや歯の健康を保つことです。しかしそれだけではありません。患者さんが気持ちよく治療されているか、落ち着いた雰囲気でリラックスしてもらえているか、歯のことを理解してもらえているかなど、患者さんを第一に考えています。
技術や道具も進化をしていますし、歯医者が苦手というイメージはそろそろ無くしても良いかもしれません。

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