歯の大切さは、歯を失って初めてわかるのかもしれません。
しかし、歯がなくなる事を考えると、歯の大切さに気付くはずです。
歯は、日々生活をする上で、欠かせない重要なものです。
食べものを噛み砕く
噛むことで、食べ物の栄養をしっかり吸収しやすくなり、胃や腸などの消化器官の負担を軽くします。 「よく噛むこと」こそ、健康な身体を作っていく事に繋がります。
はっきりとした発音に
歯には、唇や舌と一緒に発音を助ける役割があります。 歯がきれいにそろっていると、はっきりと発音することができます。 しかし、歯が抜けていたり、歯の間に大きく隙間があると、はっきりと発音することが困難になります。
味覚を豊かに
「歯ざわり」や「歯ごたえ」といった「食感」を感じる事で、食べ物を「おいしい」と感じられます。 歯がある事で、食欲の増進につながります。
異物の混入を防ぐ
歯で噛むことで、石や砂などの硬いものや、食べられないものを判断し、体内に異物を取り込まないよう防ぎます。
歯が表情をつくる
歯があることで、口の周りの筋肉が正常にはたらき、表情が豊かになります。 しかし、歯を失ってしまうと、表情筋が衰えてしまい、表情も乏しくなってしまいます。
体のバランスを整える
歯をかみしめることで、首や頭部を固定したり、力を出せたり、全身のバランスを整えることができます。 逆に、歯が抜けたり、虫歯や歯周病で歯が悪くなってしまうと、頭痛や肩こりなど身体への影響が現れます。 歯の異常を感じたら、早めに治療するようにしましょう。
歯は、「歯冠」と「歯根」のふたつに大きく分けられます。 「歯冠」とは目に見える歯の部分のことです。 「歯根」は、歯ぐきの中に埋まっている部分のことです。 また、歯はいろいろな組織から成り立ち、それぞれに役割があります。
人間の歯は、一生使うために「歯根膜」が歯にかかる衝撃から守り、長持ちするようにつくられています。
エナメル質・・・歯冠の表面部。人体で最も硬い組織で、様々な刺激から歯の神経を守る。しかし、むし歯菌が糖分を食べて出す酸に弱いため、ケアを怠ると溶けてむし歯になってしまいます。
象牙質(ぞうげしつ)・・・エナメル質の内側にある柔らかい組織で、象牙質に刺激が加わると痛みを感じます。
歯髄(しずい)・・・歯の中心部にあり、中には、血管、リンパ管、神経線維などがあり、歯の痛みを感じるのは主にこの歯髄です。
歯肉(しにく)・・・歯冠の下にあるピンク色の粘膜(歯ぐき)。顎の骨を保護しています。
歯槽骨(歯槽骨)・・・歯を支えている顎の骨。歯周病が進むと、歯槽骨が壊されるため、歯を支えられなくなり、歯が抜けてしまう事があります。