歯科衛生士

更新日2022.05.17

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歯科衛生士とは

歯科予防処置、歯科診療補助、歯科保健指導の専門知識と技術が必要な歯科医療職のこと

歯科衛生士の仕事

歯科衛生士は、歯科医師の診療のサポートや患者さんの口内の健康をサポートします。日本では歯科衛生士法に基づく厚生労働大臣免許の国家資格となっております。

以前は女性限定の職業でしたが、現在では男性も資格を取得することができます。 歯科衛生士は単独で診断や治療、レントゲン撮影を行えません。実施する場合には、歯科医師が必ず立ち会わなければなりません。

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「歯科予防処置」

直接治療は行えませんが、口内の歯垢や歯石を除去したり、歯に薬を塗布することで虫歯や歯周病を防ぎます。薬に関する知識や使われる器具の扱い方も身につけております。

「歯科診療補助」

歯科医師が診療を行う際のサポートをします。歯科医院ごとにサポートの範囲は異なりますが、主に診療器具の滅菌や準備、レントゲン撮影の準備などを行います。

「歯科保健指導」

歯科医院や病院だけでなく、学校などの定期検診で指導を行います。歯ブラシの使い方や、食生活における食べ方や噛み方の指導も行います。

歯科衛生士と歯科助手の違い

歯科助手は、受付やカルテなどの整理、電話対応、診療時の雑務などを担当します。歯科衛生士のように国家資格は必要ありません。歯科衛生士は予防処置で口の中に手を入れることができますが、歯科助手は手を入れることができません。他にも歯科衛生士は、資格を取得するためのカリキュラムがありますが、歯科助手の公的な資格はありません。各歯科医院ごとに基準は異なりますが、未経験の方でもパートやアルバイトで働くこともできます。

歯科衛生士になるには

まずは国家試験に合格しなければなりません。国家試験を受けるには、厚生労働省と文部科学省が認定する歯科衛生士養成の専門学校や短期大学に通い、3年間勉強をします。歯科衛生士の試験が受けられる4年制の大学もあります。

国家試験について

国家試験は毎年3月に行われます。国家試験の合格のみでは有資格者として業務を行うことはできません。業務を行うには、免許申請を行い免許の登録を受ける必要があります。速やかに免許申請の手続きを行いましょう。 ※免許申請をしてから免許の登録までは時間を要します

→歯科衛生士の国家試験はこちらで確認できます

就職先

歯科衛生士の就職先は歯科医院だけではありません。なぜなら歯の専門知識だけでなく、人体の構造と機能や健康と予防に関しても学ぶからです。
歯科衛生士の多くは歯科医院に進みますが、他にも下表の就職先などもあります。

歯科医院 総合病院 歯科大学附属病院 介護保険施設
歯科衛生士養成学校講師 保健所・保健福祉センター 口腔保健センター 歯科関連企業
官公庁内の健康管理室 美容整形外科    
求められる能力

歯科専門知識や技術は十分に必要な能力ですが、それ以外にはどのようなものが求められるのかまとめてみました。

・コミュニケーション能力
歯科医療の分野はチームワークが大切です。歯科医師だけでなく、患者さんとのコミュニケーションも大事な要素です。乳幼児から高齢者まで幅広い年齢層と向き合う仕事です。指導していく上で、最も重要な能力と言えます。

・協調性
患者さんの治療にチーム力は欠かせません。お互いに助け合い、譲り合う姿勢が大切です。

・親しみやすい対応
虫歯治療や抜歯など、一般的には行きたくない場所という認識があります。安心感を与えられるような歯科衛生士がいると、患者さんの認識も変わります。

・粘り強さ
歯のスクリーニングやフッ素塗布のような、正確さの欠かせない細かい作業が多いです。その日に何人もの歯科予防処置を行うこともあるため、同じことを繰り返せる根気強さが必要です。

・ホスピタリティ能力
歯科衛生士の仕事は、飲食店のようなサービス業に類似しています。患者さんをもてなしたり、ユーモアのある歯科保健指導を行うことは、好感度を上げてくれるでしょう。

今後の歯科衛生士

2002年の法改正で、看護婦が看護師、保健婦が保健師と名称が変わりました。歯科衛生士は女性の仕事でしたが、男性でも歯科衛生士の仕事ができる環境になりました。

現在の歯科治療は日々進歩し、インプラント技術のような高度な治療への関心が高まっております。インプラント技術はこれからも成長する分野ですので、歯科衛生士の可能性は広がると言われてます。

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