DMFTとは?
虫歯の状況を疫学的に表す指標のこと
DMFTのDMFは、虫歯の治療に関わったことのある歯を表したもので、DMFTは1人当たりの平均DMFを指します。1人平均DMF歯数とも呼ばれております。
DMFそれぞれの意味は、以下の通りです。
DMFTのTは、永久歯(permanent tooth)の略です。
歯科衛生士の仕事は、予防歯科を通して常にこのDMFTを下げることにあります。
DMFTは数値で表すことができるため、DMFT指数として仕事の指標としている歯科医院も少なくありません。
DMFT指数計算式
DMFT指数の計算式は、以下の通りです。
下の表は厚生労働省の「平成28年 歯科疾患実態調査結果の概要」より5歳から15歳未満のDMFT指数です。
年齢 | 1993年 | 1999年 | 2005年 | 2011年 | 2016年 |
1歳 | 8.3 | 1.2 | 3.1 | 0.0 | 0.0 |
2歳 | 32.8 | 21.5 | 17.8 | 7.5 | 7.4 |
3歳 | 59.7 | 36.4 | 24.4 | 25.0 | 8.6 |
4歳 | 67.8 | 41.5 | 44.2 | 34.8 | 36.0 |
5歳 | 77.0 | 64.0 | 60.5 | 50.0 | 39.0 |
6歳 | 88.4 | 78.0 | 63.4 | 42.1 | 45.5 |
7歳 | 90.5 | 78.0 | 67.3 | 55.6 | 35.3 |
8歳 | 91.1 | 85.9 | 61.7 | 69.2 | 55.8 |
9歳 | 91.5 | 79.8 | 72.1 | 46.7 | 65.6 |
10歳 | 66.9 | 60.7 | 62.5 | 52.1 | 27.3 |
11歳 | 47.1 | 41.3 | 38.3 | 26.3 | 28.1 |
12歳 | 20.3 | 12.5 | 17.1 | 27.0 | 3.4 |
13歳 | 7.1 | 9.2 | 2.4 | 14.3 | 11.1 |
14歳 | 3.0 | 1.4 | 3.2 | 0.0 | 0.0 |
抜粋:厚生労働省の「平成28年 歯科疾患実態調査結果の概要」
昭和の時代では虫歯になってから治療と考えられておりましたが、時代の流れとともに治療から予防へと意識が変わってきたため、徐々にDMFT指数が下がっております。
DMFT指数を下げることが将来歯を残せることに
12歳から18歳までは一般的にDMFTが増加する時期と言われております。
歯科衛生士が力を入れる予防歯科では、特にこの年齢を対象に正しいブラッシング方法の指導や、定期的な歯石除去などの管理を強化するところが多いようです。
また厚生労働省の調べによると50歳以上の国民は、10年間に平均で5~6本の歯を失っております。普段から定期的に歯科検診を行っている場合は、10年間で失う歯の本数は0.7本だと言います。
虫歯になってしまった歯は、詰め物をしたり削ったりするため、元に戻ることはありません。
常に虫歯をつくらない(DMFを0に近づける)ことが、将来自分の歯で過ごせることにつながると言えるでしょう。
スポンサーリンク
有効成分がお口のすみずみまでゆき渡り、バイオフィルムの中まで浸透殺菌!
スポンサーリンク
GMOフリー(遺伝子組換原料なし)キシリトール100%ガム!毎日続けやすい!
スポンサーリンク