癒合歯(ゆごうし)とは?
2つの歯胚がエナメル質や象牙質で固着している歯のこと
癒合歯は一般的に乳歯で認められることが多く、歯根部歯髄腔がひとつになっており、概ね歯冠部歯髄腔はふたつに分かれているものが多いです。
子どもの成長過程において見られますが、永久歯や奥歯でも稀に癒合歯になることがあります。
癒合歯となる原因は解明できておりません。
癒着歯(ゆちゃくし)とは?
2つの歯胚がセメント質で固着している歯のこと
癒着歯は融合歯(ゆうごうし)と呼ばれることもあり、上顎第二大臼歯と第三大臼歯に好発すると言われております。
肉眼での確認の場合は、癒合歯と癒着歯どちらかを判断することは非常に困難であるようです。見分けるにはデンタルX線等で確認する必要があります。
乳歯から永久歯への切り替わり時期が大事
乳歯が癒合歯の場合は、永久歯に影響が出てしまうことがあると言われております。3~4歳を過ぎた頃には、X線(レントゲン)検査で診査しておくことをお勧めします。
また虫歯予防を行ううえでも歯の結合部分に溝が生じている場合には、虫歯リスクも高くなります。
癒合歯や癒着歯を放置してしまうことは、後々に余計な負担が増えてしまいます。乳歯から永久歯へ生え変わる時期に異常が見られないかを確認しておくようにしましょう。