乳幼児の子どもは歯磨きが苦手な子が多いと言われております。個人差はありますが、上手に歯磨きができない子どもは、歯磨きを習慣化できていないことが多いと言われております。
ここでは、子どもの歯磨きを習慣化させる方法と磨き残しがないかを確認する方法を紹介しています。
歯磨きを嫌がる理由
歯磨きに限ったことではありませんが、子どもは痛みや苦味、恐怖心などから回避しようとします。大人でも同じことが言えますが、大人は将来自分にとってマイナスになることだと理解した場合、理論的に判断して嫌でもやらなければならないことを認識します。
一般的に子どもが歯磨きを嫌がる理由は下記のことが考えられます。
- 口の中に歯ブラシが入ると不快に感じるから
- 長時間口を開けていることが辛いから
- 口内で歯ブラシの毛先が当たり痛いから
- 歯磨きをしないと保護者が怒るから
何度も嫌な経験が重なると歯磨きに対するトラウマが大きくなり、歯磨きを更に嫌がるようになることがあります。
歯磨きしないとどうなる?
歯磨きは口腔内をきれいに保つための大切な行為です。歯磨きをしないでいると、虫歯や歯周病だけでなく、口臭悪化や歯肉炎、知覚過敏、健康不良の原因にも発展します。
例えるならば、部屋の掃除を何日もしないのと同じことが言えます。部屋の掃除を怠ると、ゴミやホコリまみれになり、カビの発生を引き起こして最終的には健康状態に影響を与えます。
このように歯磨きは、口腔内の健康状態を保つために必要なことです。
口臭や虫歯の原因でもあるプラークは、1日放置するだけで何億もの細菌が増殖すると言われております。
定期的な歯磨きを実践して細菌の増殖を軽減し、口腔内の健康を保つようにしましょう。
年齢別歯磨きのポイント
昼夜、口腔内には300から400種以上の菌が存在すると言われております。
産後の赤ちゃんは無菌の状態ですが、歯の生えはじめとともに徐々に虫歯のリスクが高まります。
歯の生えはじめでは、歯ブラシの毛先が歯茎に触れると痛みを感じることがあります。奥歯が生えはじめるまでは、ガーゼ磨きで歯を軽く拭いてあげる程度で十分きれいになると言われております。
奥歯の生えはじめでは、歯茎を指で隠しながら歯をこする程度で歯ブラシに慣れさせることがポイントです。
この頃になると、子どもが泣き出したり暴れたりすることがあります。この時期に歯磨きを無理強いすると、歯磨きが嫌いになる可能性が高くなると言われております。
歯磨きを無理強いさせるのではなく、口の中をすすぐ習慣や、歯ブラシに徐々に慣れさせることを最低限の目標にして、子どものペースに合わせることがポイントです。
3歳以降は、自ら歯磨きができるようにさせたい頃です。ある程度本格的に歯磨きをさせる必要がありますが、まだまだ子どもの歯磨きは、磨き残しが多いのが現状です。歯磨きができたから大丈夫ではなく、12歳頃までは仕上げ磨きや歯医者さんで定期的に健診をするなど、歯磨きのサポートが必要です。
5歳頃には歯磨きを適当に済ませてしまうことがあるため、きちんと取り組めているかチェックすることがポイントです。
歯磨きは遊びの延長
歯磨きの大切さや歯磨きの方法は、子どもになかなか伝わりにくいものです。活発に動き回る頃は特に理解させることが難しいため、歯磨きが遊びの延長であるということを覚えさせることがポイントです。
例として以下のようなことがあります。
- 歯磨きがテーマの絵本やマンガで興味を持たせる
- 歯磨きに関するクイズで盛り上げる
- 歯磨きをゲーム感覚で楽しませる
- 歯磨き中に好きな音楽を流す
- 自分が選んだキャラクター歯ブラシを使わせる
歯磨きは、乳歯を健康な状態に保つだけでなく丈夫な永久歯に育つための大切な健康習慣です。
歯磨きを教える際は、子どもに歯磨きをする習慣を身につけるだけでなく、歯の大切さも伝えるようにしましょう。
習慣化できたら歯垢残りがないかチェック
歯磨きの習慣化ができたら、次は磨き方の習慣化を図りましょう。
歯に残っているプラークを目視できれば、子どもの磨き方をチェックして教えることができます。
最近では、アプリと連動して口腔内の衛生状態を記録することができるようになりました。
これらを利用して口腔内の健康状態を保つようにしましょう。
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3.ぶどう味のため小さなお子様にも使いやすい
歯磨きをした際に汚れが目で見えるようになると、ゲーム感覚で歯磨きを楽しめるようになります。子どもが正しい歯磨き習慣を身につけられるだけでなく、大人になっても大事な歯を守ることにもつながります。
まとめ
子どもの歯磨きを習慣化させることは容易なことではありません。しかし遊びのひとつであることを理解できれば、歯磨きを習慣化しやすくなります。
楽しいや嬉しいと感じることは、長続きさせる大きな要因のひとつです。子どもの気持ちを歯磨きに向けさせて、会話やスキンシップをとりながら楽しく歯磨きを習慣化させるようにしましょう。