菌血症(きんけつしょう)とは?
本来無菌であるはずの血液中に細菌が存在する状態のこと
口内には、約800種類の細菌が10億個以上生息していると言われております。これら細菌が虫歯や歯周病等により血液中に入り込むことがあります。
また健康な歯の状態であっても食事中に頬の内側を噛んでしまったり、歯磨き中に強く磨きすぎたりして出血することがあります。その際に細菌が血液中に入り菌血症の状態となります。
通常は免疫細胞が細菌を排除してしまうため、重症化することはほとんどありませんが、免疫力が低下した状態では、菌血症が原因で重症化してしまうことも少なくありません。
菌血症の症状と予防
菌血症は放置すると細菌性髄膜炎や感染性心内膜炎など重症の感染症へと進展する恐れがあると言われております。その際は抗菌薬投与などの適切な治療が必要です。
菌血症は、発熱や心拍数の上昇、寒気、低血圧、腹痛、吐き気、嘔吐、下痢などの症状が見られます。
菌血症が重症化して全身性の炎症反応を引き起こしてしまう場合は、敗血症に進展していることが考えられます。
敗血症や菌血症を予防するには免疫力を高めることが重要ですが、口腔内の衛生状態を良好にすることも同時に重要なポイントとなります。
毎日の歯磨きと定期的な歯科検診を行うことで口内を良い状態にしておきましょう。