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マタニティ歯科で子どもの虫歯予防

更新日2022.05.17

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マタニティ歯科とは

妊婦さんと、これから生まれてくる赤ちゃんの健康を
第一に考えた歯科診療のこと

妊婦さんの悩みのひとつに、口腔内環境が悪化してしまうことが挙げられます。今まで虫歯などなかった方が、妊娠を境に急に虫歯や歯周病になる方が多いといわれています。
虫歯や歯周病の原因は、ホルモンバランスの崩れ、唾液分泌量の低下や食生活の変化、つわりが原因でブラッシング不足になるなど、口内の細菌が繁殖しやすくなるからです。

歯周病が妊娠出産に影響し、早産や低体重児出産のリスクを高めることは、厚生労働省 からも発表されております。

” 多くの方は、妊娠中に歯科治療を受けられないと思われているようですが、周期の時期や妊婦さんの体調に合わせて診療を受けることができます ”

診療の多くは、安定期から妊娠中期に行われるといわれていますが、妊娠中でもできる治療とできない治療がありますので、診療をお考えの方は、専門医に相談するようにしましょう。

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虫歯は遺伝するの?

妊婦さんの歯の状態は、生まれてくる赤ちゃんにも影響するといわれています。
生まれたばかりの赤ちゃんの口内には、虫歯菌はおりません。主な原因のひとつに、母子感染があります。 お父さんやお母さんが、赤ちゃんと接するときに感染しやすいため、生まれてくる前に、虫歯や歯周病を改善しておく必要があります。

また、虫歯は遺伝すると考える方もおりますが、遺伝することはありません。
親から受け継がれる部分に、歯質といわれるエナメル質の石灰化の度合いがあります。
虫歯は、虫歯になりやすい歯質であっても、日常の歯の手入れや、歯医者で歯をメンテナンスするなどで防ぐことができます。

感染の窓

感染の窓とは、子どもの乳歯が生えてくる1歳半から、生えそろうまでの3歳頃までの期間のことです。

特にこの期間は、虫歯菌に感染しやすい時期とされており、歯磨きや虫歯予防対策をしておくことで、将来虫歯になるリスクを下げることができます。

完全に虫歯菌を防ぐことは難しいことですが、少しでも虫歯菌に感染する時期が遅ければ遅いほど、子どもに免疫機能がつくられ、虫歯菌への感染リスクが減少します。

感染の窓といわれる期間は、赤ちゃんとスプーンや食器の共有、口移しなどのスキンシップもリスクがあることを認識しておきましょう。 神経質になることはありませんが、まわりにいる大人が口内の健康状態に気を配ることで、赤ちゃんの虫歯リスクは大きく低下します。

生まれてくる子どものためにも歯科検診を受けましょう

赤ちゃんの虫歯予防のためにも、自身の歯科診療はとても大切です。
産後に虫歯治療や歯周病治療をすることは、赤ちゃんの世話などもあり、非常に難しくなります。
妊婦の段階で歯科検診を受け、口内を健康な状態にして赤ちゃんを迎えるようにしましょう。

妊婦さんが治療を行えるのは、妊娠中期までといわれています。

” 妊娠から5ヵ月までの妊娠初期と、妊娠8ヵ月目以降から出産までの妊娠後期は、応急処置のみで原則治療は行いません ”

妊娠初期の段階は、流産などの恐れもあるため、身体にかかる負担の大きな治療は行いません。妊娠後期にしても、デリケートな時期であるため、負担の大きな治療は行いません。

マタニティ歯科は、歯医者によっては対応できないところもありますので、事前に確認するようにしましょう。

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