虫歯ではないのに歯が痛む理由

更新日2022.05.17

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歯痛の多くは虫歯か歯周病

人は、歯が痛みだすと虫歯ではないかと疑います。
歯が痛む理由の多くは、虫歯である可能性が高いです。
虫歯以外で痛みの可能性が高いのが、歯周病です。

虫歯と歯周病は、ともに口内が痛む原因ですが、それぞれ異なります。

◇虫歯と歯周病の違い

病気の原因 痛みの原因 影響する場所
虫歯 代表的なミュータンス菌(レンサ球菌の一種) 虫歯が象牙質に達することで歯痛を覚えることが多い
歯周病 歯垢(プラーク)が多い、嫌気性菌 プラークを原因とする歯肉炎によることが多い 歯の周囲
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その他の痛みの原因

クラウンやブリッジ

被せ物と歯の間から、細菌が入り込み、炎症を引き起こした場合に痛む場合があります。また、ブリッジの治療直後は、歯を削り人工の歯を被せます。
そのため、慣れてくるまでの間は、神経が刺激されて痛むこともあります。

親知らず

歯が真っ直ぐに生えず、斜めに出てきてしまうと、手前の歯を圧迫してしまうため、痛みを感じることがあります。

食べかす

親知らず同様に、歯を圧迫して痛む場合があります。

矯正装置

矯正装置は、歯並びを正す目的で使われます。そのため、使用直後の慣れていない期間は痛みを感じることがあります。

歯ぎしり

知らずに歯に負担をかけてしまうため、歯根膜が炎症してしまい、噛むことで痛みを感じます。

顎関節症

顎を動かすたびに、痛みや違和感を感じます。歯ぎしりや食いしばり、ストレスが原因の場合もあります。

歯の欠損

何らかの原因で歯の破損あるいは、欠損した場合には、その部分から雑菌が入り、炎症を引き起こす場合があります。
また象牙質が露出している状態では、水を飲むだけでも歯が痛む場合もあります。

上顎洞炎

風邪などの病気のときに、上の奥歯が痛い場合には、上顎洞炎の可能性があります。この場合は目や鼻の奥の辺りからも痛み出します。
風邪が治ると自然に痛みが引く場合がありますが、痛みが残る場合には、耳鼻科へ相談しましょう。

咀嚼筋(そしゃくきん)の痛み

歯を強く噛みしめたり、ストレスなどが原因で、下顎付近の筋肉の緊張状態が続くと、奥歯に痛みを感じることがあります。

ウイルス

水疱瘡ウイルスが活性化すると、神経の炎症を起こします。この状態が下顎の辺りにまでくると、歯が痛むような感覚が起こります。

三叉神経痛

顔の神経に激しい痛みが生じます。その痛みが歯に広がる場合があります。

精神疾患

肉体的に歯は正常であっても、精神的に歯が痛むという錯覚をする場合があります。

まとめ

歯が痛む理由は、虫歯だけではありません。

”出典:公益財団法人日本医療機能評価機構

腫れや傷が見られる場合は、患部に触れず、歯科医院へ相談しましょう。触れることで雑菌が入る可能性があります。
また歯科医院で対応できない症状においても、歯が痛い場合は、歯科医院へ相談しましょう。

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