スティップリングとは
健康な歯茎の表面に見られる小さなくぼみのこと
スティップリングは、歯茎の内側からコラーゲン線維束でしっかり固定されている状態であれば確認することができます。
しかし、歯周炎や歯肉炎のように、歯茎が炎症してしまうとコラーゲン線維束に影響が出てしまい、張りがなくなり、スティップリングを失なう場合があります。
もし自分の歯茎にスティップリングが確認できない場合は、歯周病の予備軍である可能性がありますので、早めに歯医者さんで診てもらいましょう。
歯茎の役割と健康な歯茎の状態
歯茎は、歯槽骨や歯根膜、セメント質とともに歯を支える重要な役割があります。
また、物を噛んだときの歯にかかる力を吸収する歯根膜を覆っており、歯槽骨をまもる働きもあります。
健康な歯茎は、きれいなピンク色をしており、弾力性があり、歯間にしっかり入り込んでいます。
普段のブラッシングで出血をしてしまうことは、ほとんどありません。
歯周病(歯周炎・歯肉炎)を予防しよう
歯周病は、気がつかないうちに進行していき、重度の状態になると、歯が抜けてしまう恐ろしい病気です。
歯周病は、痛みや見た目の変化がほとんどないため、ほとんどの方が放置してしまいます。
直接的原因は、プラーク(歯垢)と言われる食べ物の残りかすや糖分などを栄養源として増える細菌のことで、予防するためにはプラークをコントロールする必要があります。
歯を磨く際には、歯と歯茎の間のプラークを意識して磨きましょう。
歯ブラシの毛先は、硬すぎると歯茎を傷めてしまう恐れもありますので、出血しない程度の自分に合ったものを使いましょう。
また、プラークは糖分を栄養源としているため、偏った食生活を続けている場合には、注意が必要です。
更にタバコは、歯周病を悪化させるとともに、治療の効果を妨げるとも言われています。
健康な歯茎でいられるように、定期健診を受けたり、スティップリングを確認したりするようにしましょう。