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デンタルケアをしているのに口臭がなくならない本当の理由とは?

更新日2023.12.08

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口臭の原因は、口内環境が全体の98.5%を占めており、残りは全身の健康に大別されていると言います。さらに口内から発生する口臭は一般的に生理的口臭病的口臭に分けられ、生理的口臭は舌の表面の汚れによって引き起こされる口臭です。一方、病的口臭は歯周病が原因で生じるもので、この比率は3対7とされております。

ここでは、デンタルケアをしているのに口臭がなくならない本当の理由について説明しています。

口臭の原因のほとんどは歯周病か舌汚れ

口臭の原因のほとんどは歯周病か舌汚れ

口臭の原因のほとんどは歯周病か舌汚れにあります。多くの方は歯磨きで口臭対策ができると思われておりますが、世界から見ると日本の効果的な口臭対策はほとんどできていないと言われております。口臭に対する意識を高めるためにも原因と対策を把握し、口臭予防に努めるようにしましょう。

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歯磨きだけでは歯周病は防げない
歯磨きだけでは歯周病は防げない

歯周病の原因は、歯垢歯石に存在する細菌です。そのため毎日のデンタルケアで最も重要なことは、歯垢を残さないように口内の予防ケアをすることと言えます。

しかし、どんなに上手に歯を磨いても、必ずしも全てを取り除くことはできません。残ってしまった歯垢は時間とともに硬い歯石に変わりるため、歯磨きだけでは完全に取り除くことができず、細菌の温床へとつながります。

舌は口臭の原因菌が住みやすい環境
舌は口臭の原因菌が住みやすい環境

主要な口臭の元である舌苔(ぜったい)は、舌の上に細菌などが付着してできた白い苔状のことです。

舌は体温で湿気を含んでおり、表面汚れで覆われているため、口臭菌にとって快適な生息環境です。特徴はゆで卵のような臭いで、舌汚れにより口臭が増えたり減ったりする変化が見られます。

口臭のセルフチェック

口臭のセルフチェック

舌汚れは口臭の原因のひとつであるため、舌をキレイにすることで口臭対策につながります。

口臭の有無や程度は歯科医院で専用の測定器を使用して確認できることもできますが、簡単なセルフチェックもあります。

口臭セルフチェック

・約20cm×30cmの薄いビニール袋を用意し、袋の中に息をそっと吹き込み袋内にぬくもりが残る程度にします。

・袋が膨らんだら口を手で閉じ、鼻でゆっくりと深呼吸して嗅覚をリセットします。

・袋を少し開けて温かみがあるうちに袋内の匂いを嗅いだときに「ゆで卵」のような臭いならば、口の表面の汚れによる生理的口臭が原因。

・袋を少し開けて温かみがあるうちに袋内の匂いを嗅いだときに「三角コーナー」のような臭いなら歯周病が原因。

口臭が日常の自身の香りとなっている場合、上述のような自己チェックは容易ではない場合があります。特に生理的口臭は病的口臭よりも臭いが軽いため、判断が難しいこともあります。その際は舌をチェックすることも考えてみましょう。

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舌汚れの確認と対処方法

舌汚れの確認と対処方法

舌汚れにおいては、鏡の前で口を大きく開けて舌を前に出して、舌表面の色を観察することで判断できると言います。舌表面の色が紅色で均一の場合は、舌はキレイと判断でき、表面が白く濁ったり褐色から黒色になったりしていると、舌が汚れてると判断することができるでしょう。

舌の中央部分の色が変化している場合は軽度なケースになりますすが、全体的に変化が見られる場合は汚れが進行していることが考えられます。舌の先端よりも喉の奥側の方がより汚れやすい傾向にあるので、舌の根元まで丁寧に確認するようにしましょう。

舌汚れの対策としては、ドラッグストアで入手可能な舌ブラシを使用することで清潔に保つことができます。歯ブラシを使って舌汚れを落とす方もおりますが、これは舌を傷つける危険性があるため、お勧めできません。

舌の清掃をする時は、舌を大きく出して、舌ブラシを舌表面の根元から先端に向けて、一方向に拭うように擦ります。反対側に舌ブラシを動かしてしまうと、清掃効率が悪いだけでなく、細菌を含んだ汚れを飲み込む可能性があるため注意が必要です。

一度に3~5回程度表面を擦り、1日に1~2回程度繰り返していけば、汚れが取れてキレイな舌になります。もし一回でキレイにならなくても、回数を重ねることで徐々にキレイになっていきます。

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口臭予防の毎日の習慣

口臭予防の毎日の習慣

舌の汚れは口内の乾燥と密接な関係があります。長時間の緊張、口呼吸による乾燥、年齢による唾液分泌の低下などが、口内の洗浄や殺菌を担う唾液の効果を減少させ、舌の汚れを促進します。

この問題を解決する方法のひとつがうがいになります。うがいは口内を人工的に洗浄し、浮遊する細菌や粘膜を洗い流すことができます。

口内の粘膜は全体の表面積の約7割を占めているため、うがいを習慣にするだけで口内の清潔さを保つことができます。うがいを行う際のポイントは、口に水を過剰に含まないことです。一度に口に含む水の量は30ml程度で大さじ約2杯分程です。

例えばペットボトルに水を満タンにして振っても水の流れが生じず、洗浄効果は高まりませんが、少量の水を入れて振れば水は勢いよく流れ、しっかりと洗浄できます。それと同じように少量の水でブクブクとうがいをすることで、効果的に口内を洗浄することができます。

これを3回程度行うと、最大97%の除菌効果が得られると言われております。特に食後の歯磨きができない場合は、うがいをするだけでも効果が得られると言います。

まとめ

まとめ

口臭が気にならないようになると食事が美味しくなると言われております。舌の表面には食べ物の味を感じるセンサーである味蕾(みらい)があります。舌の表面が汚れていると味蕾の反応が悪くなり、味音痴になります。

味音痴になると味の濃いものを好みやすくなるため、必然的にカロリーが高くなる傾向になります。口臭が改善されることで濃い味のものでも満足することができ、カロリーを余計に取ることがなくなるため、ダイエット効果の側面も期待できます。

口臭改善や予防は、生活習慣にも影響を与えるため、すぐにでも対策を講じることをお勧めします。

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