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歯にかかる負担は想像以上!?噛む力の強さと歯ぎしりのリスクをチェック

更新日2025.03.12

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人間の噛む力は想像以上に強く、歯ぎしり(ブラキシズム)時には通常の3~6倍もの負担がかかり、歯の摩耗や顎関節症の原因になることもあります。

歯ぎしりは、自覚症状がない場合でも歯や身体に大きな負担をかけている可能性があり、放置してしまうと歯だけでなく、周囲の組織にも悪影響を与えます。

ここでは噛む力の強さや歯ぎしりが与える影響、動物との比較を交えながら、歯への負担を軽減する方法まで詳しく解説しています。

※記事の一部はChatGPTで作成しています。

人間の噛む力はどれくらい?

一般的な噛む力の目安
一般的な噛む力の目安

人間の噛む力は、食べ物を噛み砕いて消化を助けるために重要な役割を果たしております。噛む力は歯の部位や状況により異なり、通常時と歯ぎしり時では、かかる負担に大きな差があるため、それぞれの目安を理解しておくことが大切です。

噛む力の目安※kgf(キログラムフォース)

噛む状況 噛む力(kgf) 説明
前歯 約20~30kgf 物をかみ切るための力。奥歯よりは弱いが、それでも相当な負荷がかかる。
奥歯 約50~80kgf 咀嚼のメイン部分。硬いものを噛むときに最大の力を発揮する。
歯ぎしり(ブラキシズム) 約200~300kgf 無意識に強く噛みしめることで、通常の噛む力の3~6倍の負荷がかかる。

※1kgf=1kg(標準加速度9.80665m/s²の場合)

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歯ぎしり時の負担は通常時の何倍?
歯ぎしり時の負担は通常時の何倍?

歯ぎしりとは、睡眠中や無意識のうちに歯を食いしばったり、歯をこすり合わせたりすることです。

一般的に普段の食事で物を噛む際にかかる力は、奥歯で約50~80kgfと言われておりますが、歯ぎしりをする際には、3~6倍もの力が歯にかかることが確認されております。

歯ぎしりは無意識下で行われるため、自分でコントロールすることが難しく、歯や顎に深刻な影響を与えます。

歯に強い力がかかるとどうなる?

噛む力が強すぎることによる歯への影響
噛む力が強すぎることによる歯への影響

噛む力が過剰に強いと歯やその周囲組織に様々なトラブルを引き起こす可能性があります。特に無意識に強く噛んでしまう習慣(食いしばり・歯ぎしり)があると、日常的に歯や顎に負担がかかり、長期的なダメージにつながります。

下記は歯や顎に対するリスクの例です。

  • 歯の摩耗(すり減り)
  • 影響: 強い咬合力が長期間続くと歯の表面がすり減り、エナメル質が薄くなることで、象牙質が露出してしまいます。
    症状:

    歯が短くなり、見た目が変わる。

    冷たいものがしみる(知覚過敏)。

    歯の内部(象牙質)が露出し、虫歯になりやすくなる。

  • 歯のひび割れ・破折(クラック)
  • 影響: 強い力が繰り返し加わることで、歯に細かいヒビ(クラック)が入り、最悪の場合、歯が欠けたり割れたりすることもあります。
    症状:

    硬いものを噛むと痛みを感じる。

    歯の表面に細い線が入る(クラック)。

    重度の場合、歯が割れ、抜歯が必要になることもある。

  • 詰め物・被せ物の破損
  • 影響: セラミックやレジンなどの補綴物は、強い咬合力により、欠けたり剥がれたりすることがあります。
    症状:

    詰め物が外れる・欠ける。

    被せ物(クラウン)が割れる。

  • 歯の揺れ・歯周病の悪化
  • 影響: 歯に過剰な力がかかることで、歯を支える歯槽骨や歯茎がダメージを受け、歯周組織に負担がかかり、歯周病の進行を早める可能性があります。
    症状:

    歯がグラグラする。

    歯茎が下がる。

    歯周病のリスクが高まる。

  • 顎関節症(TMD)
  • 影響: 強い噛む力が顎の関節や筋肉に負担をかけ、顎関節症を引き起こすことがあります。
    症状:

    顎の痛みや違和感がある。

    口を開閉するとカクカク音がする。

    頭痛・肩こりなどの関連症状が出る。

人間と動物の噛む力を比較!

動物の噛む力ランキング

動物の噛む力ランキング(kgf単位)

ランキング 動物名 噛む力
1位 ホオジロザメ 1,800
2位 ナイルワニ 1,300
3位 カバ 1,260
4位 トラ 1,050
5位 グリズリー 975
6位 ジャガー 700
7位 ライオン 650
8位 ハイエナ 500
9位 ゴリラ 400
10位 人間(奥歯) 80

※参考:「世界の動物噛む力ランキング」より

動物の噛む力ランキング

人間と動物の噛む力のランキングでは、ワニやサメなどの捕食動物の噛む力が圧倒的に強いことがわかります。

人間の噛む力は他の動物に比べると弱いですが、歯ぎしり時には通常時の数倍の力を発揮することがあります。

噛む力の負担を軽減するには?

歯ぎしり対策とナイトガードの活用
歯ぎしり対策とナイトガードの活用

歯ぎしりは無意識のうちに歯を強くこすり合わせる習慣のため、歯のひび割れや摩耗、顎関節症などのトラブルにつながります。これを防ぐために推奨されているのがナイトガード(マウスピース)です。

ナイトガードとは、睡眠中の歯ぎしりを防ぐために装着するマウスピースのことで、歯科医院で作成するものと市販品の2種類があります。

歯ぎしりの主な原因は、噛み合わせのズレによるものだけでなく、ストレスや睡眠不足、生活習慣の乱れなどがあります。

ナイトガードを活用するメリット
  • 歯へのダメージ軽減 → 摩耗やヒビ割れを防ぐ
  • 顎関節症のリスク低減 → 顎への負担を軽くする
  • 肩こり・頭痛の改善 → 歯ぎしりによる筋肉の緊張を和らげる
  • 睡眠の質の向上 → 歯ぎしりの不快感を軽減しリラックスできる
日常生活でできる噛む力コントロール方法
日常生活でできる噛む力コントロール方法

無意識のうちに噛みしめたり、歯ぎしりをしてしまったりする人は、日常生活で噛む力をコントロールする意識を持つことが重要です。

歯の負担を軽減し、顎の健康を守るには、日常生活で意識できる習慣を取り入れ、無意識の噛みしめや食いしばりを減らすことが大切です。

下記は日常生活でできる噛む力コントロール方法になります。

1. 噛みしめ・食いしばりのクセを意識する
無意識の食いしばり(TCH)は、歯に過剰な負担をかける原因になります。
対策 歯を噛みしめていないか?を定期的にチェックする。
意識的に唇を閉じ、歯は離すようにする。
パソコン作業やスマホを使うときに特に注意する。
2. 柔らかい食べ物ばかり食べない
柔らかい食べ物ばかりでは噛む力が衰えてしまいます。適度な硬さの食べ物もバランスよく取り入れることが大切です。
対策 しっかり噛む習慣をつける。
ナッツ類・根菜・干し芋・玄米など適度に硬い食べ物を取り入れる。
3. ストレスを減らし、リラックスする
ストレスが多いと無意識に歯を食いしばったり、歯ぎしりをしてしまったりすることがあります。
対策 深呼吸やストレッチを習慣にする。
趣味や運動などでストレス発散をする。
寝る前にリラックスする時間を持つ(ぬるめのお風呂や軽いヨガ)。
4. 正しい姿勢を意識する
猫背や前かがみの姿勢が続くと顎に余計な負担がかかり、噛みしめの原因になります。
対策 デスクワーク時に背筋を伸ばす。
スマホを見るときは目線を下げすぎない。
5. ナイトガードを活用する
寝ている間の歯ぎしりや噛みしめは自分では制御できないため、就寝時の噛みしめ対策をする。
対策 歯科医院でナイトガード(マウスピース)を作成し、就寝時に装着する。
寝る前にリラックスする習慣をつけ、ストレスを軽減する。
6. ガムを活用して噛む力を調整
片側だけで噛む癖があると顎の筋肉のバランスが崩れるため、左右の歯をバランスよく使うように意識する。
対策 ガムを噛むことで、適度な噛む力を維持しながら顎のリラックスを促す。
キシリトールガムなど、歯に優しいガムを選ぶとなお良い。

まとめ

まとめ

人間の噛む力は通常時でも奥歯で約50~80kgfと強く、さらに歯ぎしり時には200~300kgfもの負荷がかかることがわかっております。無意識に強い力をかけ続けることで、歯の摩耗・ひび割れ・詰め物の破損・顎関節症など、様々なトラブルを引き起こすリスクがあります。

歯にかかる負担を軽減するには、ナイトガード(マウスピース)の活用や、噛みしめのクセを意識して改善することが重要です。自身の噛む力や歯ぎしりのリスクをチェックし、日常のケアを意識するように心がけましょう。

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