歯茎の出血原因を探ろう

更新日2023.07.07

|良かったら「いいね!」

このエントリーをはてなブックマークに追加

食事中や食後、歯を磨いているときなど、気がついたら歯茎から血が出ていたという経験はありませんか?

歯茎の出血は、多くの方が経験されたことがあると言われております。毎日歯のケアをしているのになぜ血が出てしまうのか、ここでは歯茎の構造から出血の原因、健康な歯茎を取り戻す方法を説明しております。

歯茎の構造と役割

歯茎の構造と役割

歯茎は歯肉とも呼ばれており、歯の根元を覆い包んでいるやわらかい肉の部分のことを指します。

歯茎は歯を支える周囲組織のひとつで、顎の骨にも密着している口内粘膜でもあります。

歯茎の役割は、細菌が体内に入るのを防いだり、ものを噛んだときに加わる力から組織を守ったりします。いずれも大切な歯を守っているのが歯茎になります。

スポンサーリンク

歯茎から血が出る原因とは?

歯茎の出血原因には、以下のようなことが考えられます。

歯茎の出血原因

・虫歯が進行してしまい歯茎にまで達している

・歯茎に強い力が加わり損傷してしまう

矯正装置やかぶせ物がうまく合わず歯茎を圧迫してしまっている

・歯周病による歯茎の病気

出血は歯周病のサイン
出血は歯周病のサイン

出血原因の多くが歯周病によるものであり、90%以上を占めていると言われております。
歯周病の直接的原因は、歯垢プラーク)と言われており、歯と歯茎の隙間(歯周ポケット)に潜んでいる歯周病の原因菌です。

歯茎は歯垢に付いている細菌の侵入を防ぐため、白血球を集めます。血液がたまった炎症箇所は刺激に弱く、歯磨きなどで強い刺激を加えると出血します。
また、歯周病進行には身体の免疫力低下が関係するため、高齢者や病気を患っている方は注意が必要です。

歯肉炎と歯周炎
歯肉炎と歯周炎

歯周病は歯茎の病気ですが、その初期段階が歯肉炎になります。歯肉炎は歯垢が歯や歯茎に蓄積することで進行します。

歯肉炎の症状は、この歯垢に含まれる細菌が歯や歯茎にダメージを与え、炎症を起こすことで腫れ上がります。歯肉炎が長引きますと、歯を失ったり歯茎から血が出たり、口臭の嫌なにおいが発生したりすることがあります。

歯周炎は、歯肉炎の進行から歯槽骨歯根膜まで炎症が広がってしまう状態のことです。そのため歯周ポケットに深い溝ができたり、歯を支える骨が溶けたりします。

重度の歯周炎は歯槽骨がほとんどなく、歯茎の腫れによる痛みが伴い、最後には歯が抜け落ちてしまいます。

健康な歯茎にするには?

健康な歯茎にするには?

健康で正常な歯茎はピンク色または淡赤色をしており、歯と歯茎に深い溝がなく密着するように覆われております。

また、歯茎の表面にはスティップリング(stippling)と呼ばれる、みかんの皮の表面にある小さなくぼみのようなものが存在しますが、このスティップリングが見られる歯茎は、健康な歯茎と言われております。

健康な歯茎にするには、口内を清潔に保つ必要があります。正しい歯磨きと歯茎のマッサージを継続して行うことが大切です。

正しい歯磨き

正しい歯磨きは、歯垢を落とすことに加えて歯周病菌を殺菌することも心がけます。歯茎のマッサージは、血行を促進・活性化させることで炎症を抑えることができます。
効果的にマッサージを行う場合には、歯茎を活性化させる働きのあるビタミンB6が含まれた歯磨き粉を使うと良いでしょう。

まとめ

まとめ

毎日歯を磨いているにもかかわらず、どうしても歯茎から出血が絶えない場合には、歯磨きの仕方を見直してみてはいかがでしょうか?

歯磨きが正しく行えたとしても、歯茎のマッサージを怠ってしまうと歯茎の炎症につながります。
またマッサージをする際には、力を入れ過ぎたり、毛先の硬い歯ブラシを使用したりすると歯茎を傷つける原因にもなります。マッサージはやさしく揉みほぐすようにするのがポイントです。
それでも歯茎から出血が止まらない場合には、手遅れになる前に歯科医院へ相談するようにしましょう。

【まとめ買い】薬用GUM プロケアペーストF

歯周病菌を殺菌することに加え、ビタミンEnとビタミンB6の力でハグキの血行を促進!
スポンサーリンク
こんなページも読まれています
唾液検査で自分の口腔環境が、どの虫歯菌に侵されているのか、唾液…
口臭の原因には様々なものがあり…
検診は虫歯や歯周病などの特定の…
アンレーとは、歯冠の大部分を覆い被せ、修復する詰め物のことで…